中野区医師会 小児在宅医療講演会 「障害を持つ子どもの病気の理解と健康管理」

中野区医師会の小児在宅医療講演会が開催されました。

【日時】
8月5日金曜日
【場所】
中野区医師会館にて

座長:小児科内科高田医院 院長 高田功二 先生
講演:「障害を持つ子どもの病気の理解と健康管理」
   東京都立北療育センター 小児科 落合幸勝 先生

はじめに、重症心身障害児とは、について行政での分類や医療面での視点でご解説。
障害児の中でも医療ケアの必要な子どもたちに焦点を当て、医療ケアの内容、特に痰の吸引や栄養方法について丁寧にお話しいただきました。
痰の吸引はほとんどの重心児にとって重要な日常行為であり、「排痰」を上手にして過ごすことが健康管理では大切です。排痰方法として、体位交換、スクイージングなどの他、カフアシスト機器を使った方法や注意点にも話がおよびました。吸引も、今は口、鼻だけでなく、気管切開をするお子さんも多くなっています。気管切開の術式もさまざまだということでした。栄養管理も、日常生活にとって重要な課題。そこを丁寧に解説してくださり、参加した多くの方々の理解促進につながりました。

介護に際して心掛ける事項として、保護者や、長くお子さんを見ている人の言葉に耳を傾ける、子どもと仲良くなる、リラックスさせる方法の観察、数値(体温や血圧、酸素飽和度など)だけで判断せず必ず観察した健康状態で判断する、など、具体的なアドバイスも多く、実際に看護や介護に携わる方に、また家族にも大変勉強になった講演会でした。