ご挨拶

理事長 高田功二

なかのドリームは、誰もが生き生きと生活する地域社会の実現に向けて、重症心身障害児者とその家族のための支援活動を行います。

2007年よりハンディを背負った子どもとその家族を支援するために活動を続けてきた『なかの重度心身障害児親子の会おでんくらぶ』から培った経験と支援者の輪を基盤に、支援事業のさらなる拡充を図るべく2015年4月に『特定非営利活動法人(NPO)なかのドリーム』としての取り組みをスタートいたしました。この名称には、誰もが安心して生活できる地域社会の確立という夢が託されています。

近年、医療や医療機器の発達によって救命が可能となり、医療的ケアが必要な重い障害を持ちながら在宅で暮らす子ども達が増えてきています。しかしながら、地域の支援基盤はまだまだ十分とは言えない現状があります。医療的ケアの可能な施設整備やレスパイトなどの医療福祉サービスは不足しており、保護者の育児・介護負担は大きく、孤立しがちです。「在宅で過ごす子ども達をどう支えるか」ということは、「在宅以外で過ごす選択肢をいかに増やすか」ということでもあります。地域に根差した子どもたちの居場所や親子を支える拠点の必要性が高まっています。

なかのドリームは、医療的ケアが必要な重症心身障害児のための放課後等デイサービスをはじめ、重い障害を持つ子と家族が地域から孤立しないように支え、交流や学習、気軽に相談できる場所として、東京都中野区における拠点を作ってまいります。また、将来的には、居宅介護や訪問介護などを受けながら安心して自立した生活を送るためのシェアハウスの設立を目指します。

私たちには、「当事者が支援者であり、支援者が当事者である」という特性があります。この特性に加え、これまで築いてきた医療・福祉の専門家や保護者の地域ネットワークを大切に、子ども達の笑顔と未来のために安心して生活できる地域づくりに取り組んでまいります。
なかのドリームの活動にご理解とご協力を賜り、多くの皆様とともに歩んでいけたらと願っております。

特定非営利活動法人 なかのドリーム
理事長 高田功二